2013年8月29日木曜日

【授業レポート】その記事は、誰に、どんなことを伝える?


8月26日。

先週、ページの構成を考えたので、今回は記事作成。

それぞれのページに担当を決めたので、自分の担当記事を作っていきます。


いつものように元気挨拶からスタート。

夏休みも終盤になり、それぞれが旅行の話などをしてくれました。

先週おこなった振り返りをして、作業開始。



どんな記事にしよう?




各ページのテーマは先週決めました。

ただ、“具体的にどういう情報を載せるのか?”

“どんな内容の記事にするのか?”

ということは決めていません。


そこで、記事作成シートを元にして考えていきました。

スタッフとマンツーマンになり、それぞれの生徒が離れた場所へ行って、じっくり考える時間。

子ども同士が一緒だとどうしても気が散ってしまいがちなので、バラバラになって各自での作業です。


その記事は誰に読んで欲しいのか?





今回作る雑誌のターゲットは、小学生。

自分たちの友達が「すごいやんっ」と言ってくれるようなものを作ろうということで意気込んでいます。

じゃあ、その記事を誰に読んでもらいたいか?

友達の名前をシートに書き込んでもらいました。

別にどの友達に読んでもらおうが構いません。

ただ、大切なことは明確に「○○ちゃん」とすることで、作りやすくなります。

“年配のおっちゃん”よりも、”隣の家に住んでいる吉岡のおっちゃん(仮名)”としたほうがわかりやすいように。


読んで欲しい友達が決まったら、「その記事でなにを伝えたいのか?」を考えます。

コンセプトに関する授業は、今まで散々おこなってきました。

はじめは「伝えたい???」となっていましたが、今では「がんばってるやん!と思って欲しい〜」「頑張ってる感を伝えたい」と、すぐ答えられるまでになりました。


伝えたいことの次は、必要な情報。

「伝えたるためには、どんな情報が必要か?」を掘り下げて考えます。


『こんなこと載せたい〜』『こんな記事書きたい〜』ではなく、目的達成のために、必要な情報を伝えるために記事を書く。

目的とはずれているようなことが出てきて、「これを書くことで伝えたいことは伝わる?」と言うと、「ああ、そっか。う〜ん、いらんなぁ」と気づいてくれました。


そうやって、対話をしながら子ども達が記事の内容を掘り下げていったところでこの日は終了。

あと2週くらいは、こういう作業の繰り返しです。

僕たち自身も、どんな雑誌になるかすごく楽しみにしています。



生徒ブログが出来ました













こどもしゅっぱん社 〜 生徒ブログ 〜


「自分達の活動をもっと多くの人に知ってもらいたい!」

そんな想いで、生徒たちがブログを始めました。

どこまで更新出来るかわかりませんが、楽しみに読んでもらえるとありがたいです。

コメントなどが入ると、たぶんすごく喜びます。



〜 あなたも、こどもしゅっぱん社に参加してみませんか? 〜




こどもしゅっぱん社では、大人のかたも授業に参加していただけます。

子どもに交じって一緒に授業をうけませんか?


※ ただし、子どものフォローやスタッフの補助などもお願いすることもあります。

お申し込みは、こちらから










2013年8月20日火曜日

【授業レポート】雑誌のページ構成を考えよう!





8月19日の授業では、雑誌に掲載することを決め、ページ構成をおこないました。



先週まで、「どうなれば、最高の達成感を得られるか?」を考えてきました。

3つの目標が決まり、そのうちの1つが『自分達のガンバリの集大成を認められる』でした。


“どうすれば、集大成を出せるのか?”


その話し合いを先週から続けていき、“今までおこなった活動を紹介する”、“それぞれが学んだことを記事にする”ということに決まりました。



なにを雑誌に載せよう?



どんなことを取り上げるか、どういう記事を作っていくかをみんなで話し合いました。

今回の読者ターゲットは、生徒と同じ小学生。

「難しい言葉は使わないほうがいいね」

「ふりがなも入れないと」


こちらから言わなくても、ターゲットを意識できるようになってきました。

(「ターゲット!ターゲット!ターゲット!」と今まで言い続けててよかった!)


「文字ばっかりだと読みにくいし〜、四コマを入れよう」

「USJに行ったことも、おまけで書こう」


意見を出して、それについて話し合い、なにを掲載するかを決めました。


ページ構成を決めよう




掲載することが決まれば、 次はページ構成です。

机の前に紙を広げ、それぞれが思うページ構成を考え、それを元にして話し合い。

「最初っからこの記事やったら意味わからへんよなぁ?」

「講座は1人1ページかな」

前回作った雑誌を見て、反省も踏まえながら考えていきます。

「目次みたいなんもあったほうがわかりやすいね」

「どうやったら、こどもしゅっぱん社に来てくれるかなぁ?」

「おっ、冴えてる〜。そのアイデアいいね〜」


こういう対話の時間は、ほとんどスタッフはノータッチです。

子どもたちだけで会話をさせ、なにかに気づいてもらう。

良い雑誌を作るのが目的ではなく、「自分達で作った!」という達成感を持たせるのが僕たちの仕事。

だから、活発に意見が出ているときには出来るだけ静観を決め込んでいます。

ただし、追い込むことは忘れません。



アイデアは、制約の中から生まれる


ページ構成がほぼ完成したところで、「ページ数は、8ページでいこう!」と提案。

生徒からは、ブーイング。


今まで8ページで雑誌を作っており、生徒たちからは「もっとページ数を増やしたい」という要望をもらっていました。


構成を作る前に、「とりあえず、組んでみて?それでどうしても足りないようだったら増やそう!」と言いました。


実際に子ども達が作ったのは12ページ。

しかし、見てみるともう少し圧縮出来そう。


『アイデアは制約の中から生まれる!』


ホワイトボードにこう書き、意味を説明。

「どうやったら、8ページに出来るか考えてみて!」と伝えると、ブーブー言いながら作業へ。

また、話し合い開始。

「これ一緒に出来るかな?」

「ここ似てるし、削ってもいいかも?」

「この記事は、そんなにスペースいらないよね?」

意見を出しながら、編集作業。

「もう無理〜。10ページが限界〜」

「いや、イケる!!」

なんてやりとりをしながら、なんとか8ページに。



まとめ



良い雑誌を作ることは、目的ではありません。


けれど、子ども達が雑誌を作ったあとに達成感をもてるようになるためには、妥協せずに作ったものが必要です。


全て生徒がやりたいようにするのではなく、こちらからの制約も入れます。

ダメ出しもします。

お互いに「どうやったらより良いものが作れるか?」だけを考え、作業をおこなっています。

生徒の意見が正しかったら、素直に従うし、違うことは違うと言います。

自分の意見を臆せずに言える場所。

こどもしゅっぱん社にはそういう雰囲気があります。

生徒曰く、「意見を聞いてくれるから」とのこと。


意見を全て採用するわけではありませんが、意見は尊重するし、話は最後まで聞こうと思って接しています。



来週からは、作ったページ構成を元にして記事作成に入ります。

どんな記事を作るのか?

僕たちスタッフも不安と期待でドキドキです。








2013年8月15日木曜日

【授業レポート】今までの集大成ってなんだろう?









8月12日の授業では、雑誌作りで達成したいことを掘り下げていきました。

「どうなれば達成したと言えるのか?」

「達成するために、なにをするのか?」

子ども達と一緒に詰めていきました。



元気挨拶のテーマは、ポジティブ!


まずは、授業の最初は小説作りの続き。

完成した子も出てきて、今後はどういう風に発表するかという段階です。



次に、“元気挨拶”。

先週に引き続き、点数制を導入。

「おもしろさ」「わかりやすさ」「話す姿勢」「もっと聞いていたい度」をそれぞれが評価。


もう1つの項目は、子ども達と相談した結果「ポジティブ度」に! (なんやそれ!?)


今まで、話すときにどう見られているか意識が少なかったのですが、この制度を入れることでキチンとした姿勢で話すようになり、時間配分なんかも考えるようになりました。


“ポジティブ度”は、どういうものかなぁと思っていましたが、話しの中で暗いことがあっても「でも、大丈夫〜!!」とテンションを上げるという対策を子どもたちが取っていて、大ウケ。

相手の反応を狙って、それを目指して話すというのも良いトレーニングになるなぁと実感しました。



達成するためにすべきことは?




先週、雑誌の完成に関して3つのコミットメントをしました。

・テレビに出る
・雑誌を置いてもらい、減っているのを見てニヤニヤする
・自分達のガンバリの集大成を認められる。

この3つを達成するために、どんなことが必要なのかをもう一度考える時間を取りました。

どんなことをすれば良いのかを考え、ネクストアクションを決める。

スタッフも一緒に考えながらの授業。

話し合いながら、必要だと思うことは適宜プチ講座を開きました。



TTPと守破離




「どうすれば、テレビに出られるだろう?」

子どもたちが出した結論は、「局長に賄賂を渡す」というもの。

(もちろん、それ以外にも良い意見やアイデアは出ました!)

「どうやってやるの?」

「まず、局長に電話する!」なんて、無茶なことを言う。。


“こどもしゅっぱん社は、失敗するところ”と教えています。


でも、敢えて失敗する必要も無いし、うまくいかないのを全てほっておくというのも僕たちとしては違います。


これから、いろいろやっていく上でもこの概念は必要だなと思い、ホワイトボードにアルファベットを書きました。


TTP


TTPとは、『徹底的にパクる』という意味。

「まずは、人のマネをすることが大事なんやで〜」

そう伝えると、子どもからは「それやったら自分らしさとかないやん!」と意見が。

そこで、次の文字をホワイトボードに書きました。

『守 破 離』

これは、武道の教え。

まずは師匠の教えを守り、そこから自分らしさを生み出し、師匠から離れていく。

「最初は、マネから入って、オリジナルを作っていったらいいんだよ〜」というと納得した感じ。

「なんかケーキみたい」というので、どういうことか聞いてみると

「“守”は、スポンジ。“破”は、クリーム。生クリームにするとか、チョコにするとか。ほんで、“離”やったら全然違うケーキを作るとかって感じ」とのこと。


なかなかうまいことを言う。


つまるところ、先人の教えやうまくいっていることは出来るだけ活用しようという話しをしました。


結論として、『初めてのことに取り組む場合は、”誰かに聞く”か”調べる”ことをしよう」ということを伝え、講義は終了。



ロジックツリーで考えてみよう




お題は、“集大成”について。

「集大成ってなに?」

「どうすれば、集大成になる?」


子ども達とどんな雑誌を作れば集大成と呼べるのかを考えました。


以前にロジックツリーを教えていたので、ホワイトボードに図を書きながらみんなで話し合い。


「集大成は、今までやったことの成果を出すこと」と言うので、いくつか子ども達に問いました。


「“成果を出す”って2つあると思うんだよね。今までやったイベントとかを取り上げるのが1つ。もう一つは、学んだことに関して取り上げること。そして、学んだことと言っても、そのスキルを誌面を使って説明するのか、スキルを使ってよりよい雑誌を作るのか」


「ああ、そっかぁ〜」

「どれがいいだろう」


大人も子どもも一緒に、うんうん唸りがながら考えたところでこの日の授業は終了。


まだ、具体的なことは進んでいませんが、今の時点でかなり良い雑誌が出来そうな手応えはスタッフで感じています。


来週、この問いの答えを出して、子ども達が「自分達の集大成」として雑誌作りをしていってくれると思います。

いやぁ、楽しみ!









2013年8月8日木曜日

【授業レポート】子ども達の成長を垣間見た雑誌づくり




8月6日
今回は、8月に入って最初の授業。

いよいよ雑誌作りの授業に入ってきました。


今まで、僕たちスタッフがいろいろ手伝っていたのですが、「もっと出来るんじゃないか?」ということで、今回はもっともっと任せていこうということで授業デザインをしています。



最高の達成感を得よう!





雑誌が完成したときのことで、1つだけ生徒にお願いをしました。

「最高の達成感を得よ!」と。


では、どういう状況になれば “最高の達成感を得られた!” と思えるのか?

タイムマシン法を使い、子ども達には雑誌が完成した未来へ行ってもらいました。


「どこで、誰に、どんなことを言われている?」

「自分は、誰に、どこで、どんなことをしゃべっている?」

「どんな気分?どんな感情?」


目をつぶり、未来を感じる時間。

思ったこと、感じたことなどをプリントに記入していきます。

はじめは、ネガティブなことばかりが浮かぶ。

「苦笑いされる」とか、「ふ〜んと言われる」など…


でも、何度かやったり考えるうちに、ポジティブな想像が出来るようになってきました。



どんな状態になればいいだろう?





各自が考えたことをみんなでシェア。

それぞれが思ったことを話し、その上でみんなで理想の状態を考えました。

とにかく、まずはアイデアを拡げる。

意外に子どもって現実的。

「これは無理〜」とかって考えてしまう。

今までやったことがることなら尚更。

大変さがわかっているので、難しいことはどうしても億劫になるのです。


まずは、出来るとか出来ないを考えずに“2ヶ月の雑誌作成を終えて達成していたいこと”ということに焦点を当てて話し合いました。


すると、徐々に「こんなん出来たらいい!」「こんなんしたい!」という意見が出てきました。


私たちが達成したいこと




意見を出し合い、最後には “戦略的フォーカス” にまとめて、次の授業内容を決めて終わりました。


戦略的フォーカスとは、『私たちは、(        )を達成することにより、( 望む成果 )になる』というものです。

成果は、はじめにお願いした “最高の達成感を得る” こと。


達成したいことはたくさん出たのですが、その中から現実的(期限の中できること)に絞って考えました。


最終的に決まったのは3つ。

“テレビに出る”

“雑誌を置いて、減っていってニヤニヤする”

“自分たちのガンバりの集大成を認められる”


これからは、常にこの3つをどのようにすれば達成出来るかを考えながら雑誌を作っていきます。


来週の授業はなにをする?


今まで、授業プランはスタッフで作っていました。

けれど、今回は “子ども達に任す” と決めたので、「来週の授業、なにする?」と聞きました。

すると、「雑誌のコンセプトとターゲットを決める」「あと、ビラを作る」とのこと。


なにに関するビラを作るのかわからなかったので、詳しく聞くと、雑誌を置いてもらう交渉やテレビ局へ伝えるためにも、自分達がどんなことをやっているのかというビラが必要だと。


それを持って出演交渉や雑誌を置いてもらうお願いをするみたいです。


う〜む、やるやないか。



子どもも大人も関係ない




今回のワークは、子ども達に全て委ねて、決めさせるようにしました。

そこで気がついたのが、子どもは、大人も “ハッ”とするような意見を出すということ。

子どもをなめちゃいけないなぁと痛感します。


達成したいことの1つで、『完成した雑誌を置いてもらい、減っているのを見てニヤニヤする』というのがありました。


どこに置いてもらうかという話しになり、学生スタッフが「美容室とかいいかもー」と発案。

すると生徒は、「あっ、じゃあさ、その店を取材したらいいやん。じゃあ、絶対置いてくれるし〜。ついでに広告料ももらおう!」とおっしゃる。

なかなか鋭い。


“置いてもらうために取材する”という発想はなかったので、すごく関心してしまいました。

「任せてみるもんだなぁ」とつくづく思いました。

子どもは、いつだって僕たち大人の予想を超えてきます。

でも、ちゃんとその舞台を用意しないとダメ。

もっともっと任せて、子ども達で考えさせて、決める。

そんな機会をどんどんやっていこうと改めて思うことになりました。